悲しい出来事は、突然おこります。ご遺族、お身内がやらなくてはならないことが沢山あります。 お通夜、葬儀、お葬式、法事、法要まで、全体の流れを把握していただくとで、落ち着いて手配ができるのではないかと思います。ここでは故人とのお別れと出棺、骨あげ、自宅または斎場に戻るまでの流れや手順についての概略をご説明いたします。
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■ お葬式・葬儀がおわり故人との最後のお別れについて(お別れの儀 )。
お葬式・葬儀がおわり故人との最後のお別れは、喪主から遺族等の順番で棺に生花を入れ合掌します。
故人との最後のお別れと出棺です。(お別れの儀 )
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祭壇から棺が下ろされ蓋が開けられます 喪主から順番に、遺族が棺に生花を入れ合掌します。 生前の愛用品、思い出の品など、故人に持たせたいものを入棺します。 棺に蓋をし、喪主から順番に、棺に釘打ちをします。 喪主が挨拶をします。 出棺は、お葬式、葬儀の準備の打合せの通り、位牌、遺影、遺骨の箱、棺の順で霊柩車に向かいます。 火葬場へ同行する人は所定の車に乗ります。
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ご遺体の頭の方から、喪主、ご遺族、ご親族の順にお並び下さい。中心となるのはご遺族、近親者ですが、故人と親しかった知人、友人にも加わっていただきましょう。入棺する思い出の品には、火葬に適さない金属製品や爆発の恐れがあるものは避けましょう。
お棺の蓋は、親族みんなで手を添えて、静かに下ろします。
お顔を見ることができる最期の時間です。短い間ですが、大切にこの時間を過ごしてください。
釘打ち
釘打ちにつきましては、喪主を筆頭に、故人と関係の深い順に1人が2回ずつ打つのがしきたりです。死者が無事冥土に着くようにとの願いをこめ、三途の川の川原の石を意味するこぶし大の石を使って打ちます。儀式なので軽く打つ程度で構いません。全員が打ち終えたら葬儀社の係が完全に固定します。
・喪主挨拶、遺族代表挨拶
釘打ちを終え、ご遺体を霊柩車に納めます。その後、喪主または遺族の代表者が出棺の挨拶をします。
男性の親族や友人で棺を足から霊柩車にのせます。(6人ぐらいで運ぶことが多いようです。)喪主は棺の前で位牌を持ち、次のものが遺影を持ちます。
そして、出棺に先立ち、喪主による挨拶が行われます。喪主は位牌を手にします。
会葬していただいたことへのお礼の言葉、故人生前中に親しくお付き合いしていただいたことへの感謝の言葉、今後遺族に対して故人同様にお付き合いいただくことのお願いを述べましょう。
短くても自分の言葉で挨拶をすることが大切です。準備をしておくのももちろん大丈夫です。自分のやりやすい方法で、会葬の方へ心からお礼を伝えることです。
・出棺
挨拶終了後、火葬場へ同行する方は決められた車に乗ります。
霊柩車には葬儀社の方だけ乗る場合と、喪主が乗る場合があります。地域や宗教によって違うので、葬儀社の方に確認しておきましょう。そのあとの車には、故人から血縁の近い順に乗り込んでいきます。
火葬場へはごく近い親戚や友人のみが行くので、残ったものは帰ることもありますし、自宅などで葬儀をしている場合には、この後の初七日や精進落としのための準備をします。
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■ 火葬場から自宅または斎場に戻るまでの流れや手順について。
ここでは、各宗派によってお葬式・葬儀の詳細は異なりまが、仏教における一般的なお葬式・葬儀、初七日法要の流れをご説明いたします。
火葬場に到着した後の流れは、基本的には火葬場係員や葬儀社の方の指示・進行に任せても大丈夫です。
火葬場から自宅または斎場に戻るまでの流れや手順です。
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・火葬場にて 火葬許可証は、葬儀業者に渡します。 なお、埋葬許可証は、ここでは使用しません。 お寺や墓地管理者などに渡します。公営墓地の場合は市町村への届け出も必要です。
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・棺を火葬炉前に運び、読経ののち焼香、火葬です。 焼香後、棺を炉に納め係員が点火します。 ご遺体が、お骨になるまで控え室などで待ちます。 係員からの指示があるまで待ちます。 火葬が終わるまでに1時間から2時間かかります。この間に、控え室で飲み物やお茶菓子をふるまいます。 時間帯によっては食事やお酒をふるまうこともあります。
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・お骨あげ 係員の指示に従って、遺骨箱(胴骨壺)にお骨を収容します。 お骨上げは順番や方法が地域によって違うので、葬儀社や火葬場の方の指示に従うことが大切です。 お骨上げには木と竹で組み合わせた箸を使います。二人一組になり、一人が足の方から順番に要所の骨片をはさみ、 もう一人が箸うつしで骨蓋に入れます。親族が皆で交代で行います。 最後に身内の人が『のど仏』を拾い骨壺に入れ、頭蓋骨の一部を骨壺を蓋をするように入れて終了となります。 一般的に注意することは、足元のお骨から入れることと、喉仏の部分は喪主が拾うということです。 また、分骨をする場合には、この段階で分骨用の骨壺に分けておきます。 事前に葬儀社に申し出ておくと分骨用の骨壺を用意してくれます。 骨揚げが終わると、火葬場の係員が骨壺を遺骨箱に入れてくれますので、白布に包んで喪主が持ち帰ります。
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・火葬場から戻る お骨あげが終了したら帰路に就きますが、帰路は往路と違った道を利用します。 火葬場から自宅または斎場に戻った遺族は入口で清め塩と清め水で、手を洗ってから塩を撒いて身を浄めます。
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■ 還骨法要、初七日法要、法事の流れや手順は次のページで説明します。